瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

今日は12月16日。旧暦だと、まだ十一月一日。霜月の朔(さく)だ。
朔は「ついたち」とも読む。これは「月立ち」の訛ったもので、旧暦の月の第一日目だから、月が立ち始めるって意味だ。
月が立つって言っても、この日は、太陽と月が同じ方向にあって、日の光は月の裏側に当たるから、地球から月は見えない。
朔っていう漢字は、「月」と「屰」で出来ている。「屰」は「げき」と読んで、さからうっていう意味があるから、月が一巡りして蘇るってことだ。
復活っていうか再生っていうか、心機一転なにか始めるには良いのかなって気がする。
それで、床屋に行って来た。もう十五年以上のつき合いだから、一々注文しないんだけど、この寒いのに思い切り刈り上げてくれたよ。
動物の毛は、月の満ちるのにつれて伸びるから、髪は満月後に刈れってよく言う。その方が、毛の伸びが遅いから。
でも、こっちは3ヶ月にいっぺんしか切りに行かないから、結局は同じことだ。
何しろ、月が新しくなったから、頭と心をスッパリさせたってわけなのさ。