瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

護摩祈願

厄年じゃないけど、護摩祈願に行った。
去年もいろいろあって、結構、紙一重なところがあり、人生は何が起こるか分かんないなって、つくづく思った。
だから、何はなくとも家内安全。
家族が息災でいることが、全ての基本だ。
全員で行ければいいんだけど、都合で今回は、夫婦だけで参る。
十何年ぶりかの深大寺
本堂の前に、菩提樹の実が落ちていた。ふたつ拾って身につける。
薄暗い元三大師堂で、祈祷が始まり、六人のお坊さんのお経がやがて高まると、太鼓の音も大きく激しくなる。護摩木を焼く炎が上がり、火の粉が激しく高く舞った。
悪いものを寄せ付けないのも大事だけど、こっちの心の中には鬼が棲んでいる。こいつが牙をむかないように、いつも強い心でありたいと一心に願う。
祈祷が終わり、お札を頂いてお堂を出たら、いつになく清々しい気分になっていた。
家に帰り、子ども達に「これは、お寺でお祈りをしてもらった実だよ」って言って、菩提樹の実を一つずつ渡した。
上の子は、その実を胸に当て、身を清めるしぐさをした。
下の子は、これブローチにするんだと言って微笑んだ。