瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

七草

1月7日は、七草の日。
せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ、この7種類が春の七草だ。
なずなはペンペン草で、ごぎょうはハハコ草、すずなは蕪で、すずしろは大根。
ほとけのざは、春に紫色の花の咲く、いわゆるホトケノザじゃなくて、小鬼田平子(こおにたびらこ)っていう、黄色い花を咲かせるタンポポみたいなやつ。
それで、七草粥を食べると、邪気を祓うって言うね。
1月7日は、親父の誕生日だったけど、朝、七草粥を食べて「お誕生日おめでとう」って言うだけ。ケーキなんか出てこなかったから、子供心には、ちょっとつまんなかった。
1989年1月7日に、昭和天皇崩御なされた。
自分の誕生日と、天皇の命日が一緒だってことを、どう思うかってきいたら、酔っ払い親父が、「ひじょうに光栄なことである」と真顔で言ったのを覚えている。
ところで、今日は旧暦の十一月二十三日で、本当の七草の日にはまだ一月半あるから、七草はまだ育ってない。
ビニールハウスでわざわざ育てた雑草を、お金を出して買って来て喰うっていう、妙な行事を毎年くり返している。
今年は、きちんと旧暦一月七日(新暦2月20日)に、田んぼの畦かどこかで七草を摘んできて、喰ってみたいと思っている。