瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

縄文人

縄文系と弥生系、どっちかって言ったら、間違いなく縄文系だな。
眉が濃く、二重まぶたで、目は大きく、ほりが深くて、全体的に濃い顔立ちだ。暑苦しいと言ってもいい。
狩猟採集民族の血が騒ぐのか、海へ行けば泳ぐより、岩場の方で何か生き物を取ってるし、川に行けば、魚を捕まえて焼いて食いたくなる。山に入れば、どの草なら食えるのかと考えるし、木の実がなってるのを見るとワクワクする。中でも一番心騒ぐのが、団栗だ。
アメリカザリガニを100匹ぐらい捕って来て、茹でてみたこともあったが、弥生系の母親に、泣いて止められたんで、喰ってはいない。
代々続く血筋だと勝手に思い込んでたんだが、あらためて一族を見回しても、古い写真を見てみても、縄文系の顔はごく少数派だった。
父方の祖母が、濃い縄文系というより、むしろポリネシア系の顔で、その血をもろに引いた親父も縄文系で、やっぱり、野山で何かとってきちゃあ喰ってた。
ひまさえあれば、外の空気の匂いをかいでみたり、流れる雲を見ていたり、月や星を見て何かを知ろうと思うのは、狩猟採集につちかわれた、縄文人の血のなせる業なのかも知れない。