瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

旧暦命日

今日は旧暦の二月九日。親父の旧暦命日だ。
当時、母は入院していて、父は家で一人だったから、風呂場で亡くなってるのを発見したのは、4日後のことだった。
その時、こっちは一体何をしてたんだろう。
『今日は暖かく 東京は19℃
 早番の帰り道 真上の空に旧暦九日の半月が有る
 月ってのは冴えていても 雲がかかっていても 美しいもんだと思う
 今夜の月はどうもいただけないというような月には お目にかかったことがない
 この事一つを取ってみても 月を日々見上げる効能はある
 人は美しい物を見ることは 身体にいいのだ』
                   (あの日の手帳より)
何も知らず、呑気に月を眺めていた。
でも、本当に綺麗な月だった。
親父は、湯舟であの月に向けて旅立ったんだな。
あの日、何も気付かずにいた分、今、旧暦九日の月を見ると、あの日のことをよけいに悲しく思い出す。