瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

新暦の3月3日にひな祭りをやっても、まだ桃の花は咲いてないから、うちでは旧暦の三月三日にも桃の節句をやる。
でも、肝心の桃の木がないことに気がついて、2年前に苗を植えた。
まだ若い木だから、うまく咲いてくれるかどうか心配で、毎日見に行く。
暖かくなってきて、黄緑色の芽が少し出てきて、蕾も丸くふくらんだ。
今日見たら、花びらのピンクの色がかすかに見えてきた。
実は去年の夏、日当たりのせいか肥料のせいか、葉っぱが全部枯れ落ちたから、今年は咲かないかも知れないって心配してたんだけど、このぶんなら大丈夫そうだ。
桃の節句の主役の娘より、こっちの方が、日々眺めては咲くのを楽しみにしている。
お雛様にも、桃の花を見せてあげてから、仕舞おうと思っている。
温室で無理に咲かせた桃の花は、言ってみりゃ作り物だから、お雛様の心の目には、咲いていても無いのと同じだ。
だから今年は、本物の花を見せてあげる。
蕾は、咲きたい時に自ら花開くってことを、子ども達にも伝えたいんでね。