瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

近場

店に並んでる魚のうちで、近場でとれたのはどれくらいあるんだろうか。
産地表示も当てになんないから、近場のものは思ったより少ないかも知れない。
捕鯨とかクロマグロ禁輸とか、商売がらみ政治がらみで、複雑すぎてよくわかんない。
一つ言えるのは、自分らの喰う分を、身の回りの近場でまかなってたら、文句言われる筋合いはないってことだ。
実際は、そう単純じゃないんだろうけどね。
乱獲、水質汚染、海水温の上昇なんかで、沿岸漁業の水揚げ高は激減したのは確かだ。
でも、近場の海で魚がとれないって事は、海の中だけの問題じゃなくて、川を含めた陸上で大変なことが起こってるってことだ。
山や里が荒れたから川が汚れ、行き着くところ、海が死んでゆく。全ては、めぐっているんだ。
山や川や海を、生き物が住みにくい環境にしたのは人間だけど、その人間自身にとっても、住みにくい環境だってことに全く気づいてない。
近場じゃとれなくなったから、遠くでザクッととってきますってのは、もうやめよう。
近場の、イワシやアジやサバでいいじゃないか、充分おいしいんだから。
身の回りのこと、ちゃんとしようよ。