瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

芹は、美味い。
野菜っていうよりも、野草って感じがしていい。
実際、品種改良はほとんどされてないらしくて、栽培ものと野生ものの差はないみたいだ。
何でもそうだけど、あんまり人工的でない方がいい。
野生のものには力があるし、本当に血や肉になるって気がする。
芹の食べ方っていっても、何も特別なことはしない。
おしたしにしたり、そばの汁にたっぷり入れたり、味噌ラーメンに入れたりする。味噌とも相性がいいからね。
鍋にも入れたいんだけど、あの香りを子どもが嫌うから、入れない。
それから、一番うまいのは、根っこだな。
流水でさらして、丁寧にそうじしてから使う。
香りが特に強くて、歯ごたえも良い。
芹の料理のレシピを見ると、「先ず、根を切り落とします」って書いてあるのが多いけど、もったいないことするね。
こっちは、その根っこを集めて、キンピラにでもしたいくらいだ。
ところで、芹を喰うとなぜか昔を思い出す。
昔って言っても、子どもの頃のことじゃなく、生まれるずーっと前のこと。
それは多分、血の記憶ってやつだろう。