瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

FOR RENT

最近、FOR RENT(貸室あり)の文字が目につく。
このへんは、ファッション関係の店が多いから、浮き沈みのサイクルが早くって、つぶれるのも早いけど次が決まるのも早かった。
だから、いつもどこかで工事していて、何かホコリっぽかったもんだ。
ところが最近、空っぽのまんまって所が、どんどん増えてきた。
次の入り手が決まんなくて、コンクリートモルタルの、ガランとした風景だけが残されている。
これは、うちのあたりだけの話じゃないみたいだ。
不況のせいばかりじゃない。
今までの、過熱ぶりが異常だったんだ。
だから、景気が良くなったとしても、再加熱はせずに、少しは冷却してほしいね。
月を見れば、本当のことが分かるだろう。
満月は長く続くものじゃないし、欠けてゆく月は、途中でまた満ちてゆくことは無い。
キッチリと欠け尽くしてから、再び満ちてゆくものだ。
RENTには「賃貸」のほかに、「ほころび」って意味もある。
ほころびたら、変につくろわないで、いっぺんチャラにしてみるってのはどうなんだい。