瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

7月13日

寺の前を通りかかったら、何かの準備をしていた。
看板に「施餓鬼会」って書いてある。
そうか、東京のお盆は新暦だったな。今日7月13日は、盆の迎え火だ
明治6年の改暦で、行事の日付けを旧暦から新暦に、そのまんま移行することになった。
それでも、新暦7月は農家にとって忙しい時期だから、地方じゃ旧暦のまんまお盆をやったり、月遅れでやったりしている。
明治政府のお膝元って事で、さすがに東京はそうもいかず、新暦7月にお盆をやることになった。
お盆は、もともと初秋の行事なのに、梅雨明け前にやるってのは、いくら何でもズレ過ぎだ。
7月13日じゃ、雨の中の盆の迎え火ってことにも成りかねない。
第一、地獄の釜の蓋がまだ開いてないんだから、ご先祖様は帰っちゃ来ない。
逆に、本当のお盆の時に、ご先祖様は行き場を失う。
やるべき時にやらないと、何やってんだか分かんなくなっちゃうよ。
ただ、やりゃいいってもんじゃないからね。
人間も動物の一種だから、自然や季節と同調できなければ、少しずつおかしくなっていっても不思議は無い。