瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

七夕

昨日は、7月7日。
天気予報の人が、「七夕なのに、あいにくの雨」なんて言ってた。
梅雨の最中だから、雨が降っても不思議じゃない。
そんなことより、7月7日は七夕じゃないよ。七夕は旧暦七月七日。昨日はまだ、五月二十六日なんだから。
本来の七夕、旧暦の七月七日だと、星空の見える確率がグッと高くなる。
今年は8月16日に当たるから、梅雨も明けてるし、秋の空気に入れ替わる頃で、夜空の星も綺麗に見える。
それに、七日の月ってのはほぼ半月だから、これが牽牛と織女の渡し舟になるんだな。
細かい事はいいとして、願い事を書いた短冊をつるした笹が、いつも雨ん中に立っていたり、厚い雲にはばまれて星一つ見えない七夕ってのは、やっぱり変だ。
仲秋の名月を、新暦8月15日にめでるバカはいない。
新暦の15日の月は満月とは限らないから、月見はちゃんと、旧暦八月十五日の満月の宵にやってるわけだ。
月と星の違いだけで、それと同じことなのに、七夕はずっとズレたこよみの新暦でやっている。
七夕を旧暦でやるなんて、ちっとも難しいことじゃないし、それが当たり前というより、そうじゃないと意味が無い。
子どもの心の中の七夕の風景に、星があるのとないのとじゃあ、心の奥行きって言うか、創造力に大きな差が出ると思うよ。