瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

半夏生

今日は雑節の一つ、半夏生(はんげしょう)。
どんなに天候不順でも、この頃までには田植えを済ませるっていう目安で、お百姓さんにとっては大事な日だ。
半夏生の半夏ってのは、サトイモ科のカラスビシャクっていう草のこと。
ヘビがベロ出して立ち上がったみたいな姿をしていて、こいつが生える頃だから、半夏生って言うらしい。
漢方薬に、抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)ってのがあって、神経の昂ぶりをおさえ、心と体の状態を整える薬なんだけど、この半夏ってのがカラスビシャクの根っこなんだな。
これとは別に、ドクダミ科のハンゲショウって草もある。
丁度、半夏生の頃に白い房状の花を咲かせるから、ハンゲショウって名になったと言われている。
一説には、花の頃、白いまだらの葉っぱが出て、それが半分おしろい塗ったみたいに見えるから、半化粧って呼ばれるようになったとも言う。
草のハンゲショウは涼やかでいいんだけど、人の半化粧には、こっち向いてほしくないね。