瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

変体仮名

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花札の赤短に『あのよろし』ってのがある。
でもよく見ると、「の」の上に点が打ってある。
実は「か」と読む。「可」をくずした変体仮名の「か」。
だから「あかよろし」と読んで、あきらかによろしいって意味らしい。
蕎麦屋の暖簾の『生○○』は、「楚」をくずした「そ」と、「者」をくずした「は」で「生そば(きそば)」。
元々、蕎麦粉十割の蕎麦のことをさした。
今は、平仮名に統一されてるけど、昔はいろんな仮名があった。
その変体仮名を、微妙なニュアンスで使い分けてたんだろう。
コンピューターで入力して文章を綴る時代だから、変体仮名の生きる余地はない。
でも、コンピューターばっかり使ってる人が、たまに手書きなんかすると、変体仮名みたいになることはある。