瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

すんき漬

木曽の土産で、すんき漬ってのをもらった。
材料は、赤かぶの葉っぱと茎。
これが、すっぱいだけでそっけない。
今までに食べた漬物の中で、いちばん無愛想だ。
ところが、しばらくするとまた食べたくなる。
それ自体、美味いってモンでもない。
かみしめて、口の中で味わいを探すような感覚が楽しい。
こっちは、すんきそばが気に入っている。
そばに酸味って発想は今までなかったけど、やってみるとすごく美味い。
漬物はたいがい仕込みに塩を使うけど、海から遠い木曽は、塩が貴重品だから使えない。
植物性乳酸菌だけで発酵させて作る。
からだにもすごく良いみたいで、アレルギー症状を抑える効果もあるらしい。
すんき漬は、木曽の気候風土と人の知恵が生んだ、奇跡の食べ物なんだな。