瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

金烏玉兎

金烏玉兎(きんうぎょくと)とは、太陽と月のこと。
転じて、歳月、月日を言う。
なんか、暦と関係がありそうだな。
中国の伝説に、金烏っていう三本足のカラスが太陽に棲み、玉兎っていうウサギが月に棲むとある。
太陽の象徴がカラスで、月の象徴がウサギ。
昔、神武天皇の東征を導いたという八咫烏とは金烏のことだ。
金烏は太陽の化身だから、太陽が方向を示すことを表している。
大国主命が助けた因幡の白兎は、大国主と八神姫の縁を結んだ。
この兎を玉兎と見るなら、月は結び、つまりバランスを司ることを表す。
太陽は前進、月はバランスってことなんだろう。
金烏だけでも、玉兎だけでも世の中はうまく回らない。
金烏玉兎は、まさに太陰太陽暦(旧暦)の道理をあらわしているんだな。