瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

血余

漢方で、髪のことを血の余りと書いて、血余(けつよ)という。
血の力に余裕がないと、髪の健康は保てない。
血は休みなく全身を巡って、困ってるところに、自分の持ってる栄養を惜しみなく与える。
幸福の王子みたいだな。
ところが、髪の毛の優先順位は低いらしく、ピンチなところが他にあって、血に余力がなくなると髪はほったらかしになる。
それで、毛が細くなったり、白くなったり、抜けたりする。
もともと血に余力がなければ問題外だから、食事のバランスが大切になる。
食事が偏ると、あちこちに負担がかかるから、血の栄養分はそっちに持って行かれる。
血に充分な余力があっても、血の巡りが悪ければ、髪に栄養が届かないから、身体は冷やさないようにしなきゃいけない。
ハゲは頭の状態ではなく、血や内臓の症状のあらわれなんだな。
血は海と同じで月に支配されているから、血余(髪)は月と同調することで健やかさを保つことができる。