瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

最近、知らない誰かが死んだ話を、見たり聞いたりして、突然の涙に襲われることがある。
その人に、どんな事が起き、どんな思いを抱き、どんな死に方をしたのか、こっちはほとんど知りはしない。
だから、同情もできないし悲しくもないのに、感情だけが込み上げて来る。
ドラマで言ったら、ストーリー見てないのに、エンドロールだけをたまたま見て、訳も分からず泣くみたいな感じ。
自分の感情や意思と関係なく、その見知らぬ人の辛く悲しい思いだけが、直に心に襲いかかって来る。
100%来るわけでもなく、いつ来るかも分かんないから、結構つらいものがある。
思うに、自分の身内の死に際し、その辛さ悲しさを汲み取らなかった罰なんだろう。
身内のを汲まなかった分、他人のを汲まされているんだな。
これも業なら、尽きるまで汲み続けるのさ。