2012-02-09 水仙 日記 ふと、何の香りだろうと思い、見たら水仙だった。えもいわれぬ香りの漂う。中国では、水辺に咲く姿を仙人にたとえて、水仙と名づけられた。ギリシア神話の、水に映るおのれの姿に恋して死んだナルシスは、やがて水仙に生まれ変わる。外国では、水仙は男なんだな。多くある水仙の中で、日本水仙はたおやかな姿に、ゆかしい香り。こっちは、どうしても女のイメージだな。水仙って、ヒガンバナのなかまで、全草有毒なんだってね。これまた、喰えないってところがいい。床の間に、『日々清新』の掛け軸あり、信楽の花入れに、水仙が無造作にある。土壁を背に、ほの白く香る姿は、まさに清新の気そのものだ。