瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

水仙

イメージ 1
ふと、何の香りだろうと思い、見たら水仙だった。
えもいわれぬ香りの漂う。
中国では、水辺に咲く姿を仙人にたとえて、水仙と名づけられた。
ギリシア神話の、水に映るおのれの姿に恋して死んだナルシスは、やがて水仙に生まれ変わる。
外国では、水仙は男なんだな。
多くある水仙の中で、日本水仙はたおやかな姿に、ゆかしい香り。
こっちは、どうしても女のイメージだな。
水仙って、ヒガンバナのなかまで、全草有毒なんだってね。
これまた、喰えないってところがいい。
床の間に、『日々清新』の掛け軸あり、信楽の花入れに、水仙が無造作にある。
土壁を背に、ほの白く香る姿は、まさに清新の気そのものだ。