瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

おっかない字を見た。
たった二文字『孤桂』だけなんだけどね。
筆の根元まで使った太い字で、何の技巧もなく書いている。
特に気合を入れて書いたってわけじゃないんだろうが、凄い威圧感なんだな。
心が無い、精神だけで生きているような人の字だ。
多分、坊さん。
相当きびしい人で、恐ろしく激しい修行を積んだんだろう。
人を寄せ付けない人柄だと思う。
多くのものを捨て去った。
そして、最後に残ったのが我執。
そんな感じの、おっかない字だ。
書いた人は、宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)とある。
あとで調べたら、鎌倉時代末期の人で、諡(おくりな)を大燈国師という。
京都、大徳寺の開山。
人(にん)は、字に出る。