瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

抹茶

それ用にこしらえた茶っ葉を、石臼でひいて粉にしたのが抹茶。
お茶の一種だけど、急須には入れない。
茶筅ってのが必要なんだな。
竹で出来た小型の泡だて器みたいなやつ。
あと、抹茶を掬うのに、耳掻きの親玉みたいな茶杓ってのを使う。
飲み方に、薄茶と濃茶とある。
薄茶は、茶杓に1杯半ほどの抹茶に、湯を注いで攪拌する。
流派によって泡立て方はちがうけど、普通に飲んで美味いもんだ。
お寺や庭園で、飲ませてくれるところもある。
濃茶ってのは、茶杓に山盛り3杯ほどの抹茶に、湯を注いで茶筅で練る。
練るってくらいだから、ドロリとして、呑み物と食べ物の中間みたいなやつ。
日常、めったに呑むことはないだろう。
薄暗い茶室の静寂の中、口にするあのドロリには、えもいわれぬ味わいがある。