瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

ジャンゴ・ラインハルト

ラジオから流れる曲に、ふいに涙が出た。
そして、頭の後ろのあたりがジーンとしびれた。
それは、ジャンゴ・ラインハルトって人のギターだった。
どんなギタリストなんだろう。
多分、もうこの世の人ではない。
感動して、後頭部がしびれるのは、死んだ人の時だから。
ジャンゴって人を調べてみた。
1910年生まれのジプシーで、若い頃、火事が原因で右足が麻痺、左手の指に致命的な火傷を負ったとある。
左手薬指と小指が不自由な、天才ジャズギタリスト。
43歳の若さで急死した、薄幸の人。
曲を聞いただけじゃ、何も分かるはずもないけど、あの時、確かに命の奏でる音を聴いた。