瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

四十九日

もともとは、人が死ぬと七日ごとに法要をやった。
昔、インドは7進法だったんでね。
初七日ってのがあるけど、最近は忙しくて7日後にまた集まれないから、葬式当日に繰り上げてやっちゃうことが多い。
七七日(なななのか)の法要は、四十九日っていって、今でもなおざりには出来ない。
それまでの期間は、生と死の中間にいて、この日を境に、六道のどこへ行くかが決まる大事な区切りだ。
縁者が集まって、坊さんにお経をあげてもらう。
で、忌明けになる。
通夜、葬式の時は、“死んじゃった”“悲しい”“淋しい”でただ涙になる。
四十九日にもなると、こっちも少し落ち着いてくる。
縁あって、故人とともに時を過ごすことが出来たことを、つくづくありがたいと思う。
その縁を大切にして、次につなげていくことを、仏の前で告げるのさ。