瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

太歳

中国で、妙なものが見つかった。
ひとかかえほどある肉塊のようなもので、傷つけると粘液のようなものを出し、いつの間にかもとどおりになる。
色は、茶、白、黄、黒とさまざまで、その時の状態によっても色は変わる。
どうやら、伝説の太歳(たいさい)じゃないかって言われている。
不老不死の仙薬として、始皇帝が太歳を家来に探させた話が、「史記」に出ている。
それとこれと同じ物かどうかは分からないけど、妙なものがあったもんだ。
どうやら、生物であることは確からしい。
現代の科学を以ってすれば、簡単に分析できそうなもんだけど、そうしないのが中国の良いところなのかも知れない。
粘菌の類だろうとは言われてるけど、その粘菌自体が動物とも植物ともつかず、正体が分かっちゃいない。
よく分からないものがあるから、この世の中は面白いんだろう。