瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

ボケ

叔父が、施設に入ったと聞いた。
少しボケているという。
それで、見舞いに行ってみた。
こっちのことを覚えているか心配だったけど、やっぱり分かんなくなっていた。
ヒントを出してもダメで、自分から名のったら、やっと懐かしい笑顔になった。
日によって、調子の良い悪いはあるんだろうけど、ボケちゃいないように思う。
ボケというより、度はずれた物忘れって感じ。
施設内では呑めないから、手の震えも止まっていた。
足腰も弱っているし、口も重くなっているけど、別人格にはなってない。
年をとれば衰えてゆき、やがて死ぬものと知ってはいるけど、このオッサン、もしかすると復活するんじゃないかと思ったね。
生きる意欲を失ったように見えるのが気になるけど、意欲という欲の無い分、前にも増して飄々として面白い感じになっている。