瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

悪酔い

最近、悪酔いをしなくなった。
あまり呑み歩かなくなったせいもあるけど、手の付けられない酔っ払いってのも見ない。
前は、腰が抜けるほど呑んで、ゲラゲラ笑ってるオッサンがよくいたもんだけどね。
若い頃は悪酔いしたのに、年取ってから悪酔いしなくなったのは、こっちの肝臓が鍛え上げられたからではない。
多分、酒の質が変わったからだろう。
第二次世界大戦後、米不足を補うために、醸造アルコールをいっぱい入れて、糖類や酸味料で味付けした酒が出回り、そいつが長年にわたり巾を利かせていた。
だから、昔の悪酔いは、酒に酔ったんじゃなくて、マゼモノに酔ってたんじゃないかと思う。
今、加工食品には必ず何かのマゼモノがてんこ盛り入ってる。
酒じゃないから気付きにくいけど、加工食品に、別の意味で“悪酔い”させられてるのかも知れないよ。