瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

台風

台風を、古くは野分(のわき)と言った。
野の草を分けて吹く強い風の意味。
なんとなく、危機感はなくて、風流な感じさえする。
こっちは子どもの頃、台風は生き物だと思っていた。
台風には目があるし、進路を急に変えたりするんでね。
「台風がこっちに来る」とか、「ハロー警報が出た」なんて言うから、漠然とでっかい外人みたいなものを想像してた。
台風ってのは、熱帯低気圧の発達したやつのことだと知ったのは、けっこう大きくなってからのことだ。
世界の各地で呼び名がちがって、タイフーンとか、ハリケーンとか、サイクロンなんて言うね。
温暖化のせいなのか、最近の傾向として、強烈なやつが発生しがちな気がする。
せいぜい野分ってぐらいで、勘弁してもらいたいもんだ。