瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

彼岸花

彼岸花は、秋の彼岸の頃に咲く。
短日植物で、日が短くなると花を咲かせるって聞いたこともあるけど、ここ数年は暑い夏が続いたせいか、花が遅れぎみだから、温度も関係してるんだろう。
葉を出さず、茎だけ伸びて、いきなり真っ赤な花を咲かせる。
葉は、花が終わってから出て、春には枯れるから、彼岸花の葉っぱを見た覚えのない人も多いかもしれない。
全草有毒で、アルカロイド系の毒を含む。
田畑や墓地のまわりに植わってるのは、その毒でモグラやネズミを遠ざけるためもある。
その毒も、水によく晒せば抜くことができるから、飢饉や災害時の代用食にも使った。
彼岸花、別名、曼珠沙華
曼珠沙華サンスクリットで、天上に咲く花の意味。
天上ってどこなんだろう。
彼岸花の咲くところ、すなはちこの世を天上となす。