瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

墓参り

寺に見事な桜があるから、花見をかねて墓参りに行く。
墓前にはすでに花が供えられていて、線香受けにタバコが置いてないところを見ると、弟ではない。
多分、叔父夫婦だ。
叔父にとって、うちの親父は兄貴だし、ともに眠る祖父母は、父ちゃん母ちゃんにあたるんでね。
一対の水仙がすごく綺麗で、こっちが持ってった花も無理やり生けた。
前回、親父の命日のときも、前日に弟が供えた花と、こっちの持ってった花でてんこ盛りになった。
家族の思いが重なるってのは、いいもんだ。
こっちのそういう姿を、ご先祖様は見ている。
その後ろ姿を、子どもたちは見て育つ。
見れば、ほとんどの墓前に、新しい花が供えてある。
世の中がどうあろうと、先祖を思う心があれば、志は血とともに受け継がれてゆくんだろう。