瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

彼岸

彼岸は、一年に2度ある。
お盆は1度なのにね。
ところで、彼岸って何だろう。
サンスクリットの仏典に『パーラミター』ってのが出てきて、これは「向こう岸に渡る」って意味。
音を漢字で当てて『波羅蜜多』と書く。
漢字で意訳すると『倒彼岸』になる。
彼岸は「向こう岸」のことだから、『倒彼岸』で、「向こう岸に渡る」となる。
向こう岸が彼岸で、こっち岸が此岸(しがん)。
此岸は迷いの世界。
彼岸は悟りの世界。
だから、煩悩の世を解脱して、涅槃に至るってこと。
なかなか向こう岸には渡れないけどね。
こっちは方向オンチだから、向こう岸に渡ったつもりが、相変わらずこっち岸でウロウロすることになるんだろう。
煩悩を知らないことには、涅槃も何もないんでね。