瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

琵琶湖周航の歌

人生の大先輩たちの会合に顔を出させてもらって、しょっぱなに『琵琶湖周航の歌』をみんなで歌った。
これ、知ってるけど、歌うのは初めてだ。
   ♪我は湖(うみ)の子 さすらいの
    旅にしあれば しみじみと
    昇る狭霧(さぎり)や さざ波の
    滋賀の都よ いざさらば♪
何てことないような歌詞だけど、口にしてみると、心にジーンとしみてくる。
流行歌ってのも、流行るくらいなんだから、いい歌なんだろうけど、心の層の一番上のあたりを波立てるにすぎない。
本当にいい歌ってのは、意味わかんなくっても、心の一番深いところに直接響いてくる。
不覚にも、ちょっと泣いちまった。
これは、作った人の心とこっちの心が共鳴し、細かい振動が大波になって、感情と無関係ににじみ出てくる涙なんだな。