瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

蛹(さなぎ)は不思議だな。
幼虫のときは、あんなにモリモリ食って動き回ってたのに、急に固まっちゃう。
固まったと思ったら、脱皮して蛹になる。
繭の中で蛹になるのや、土の中で蛹になるのもいるけど、むきだしのまんまのもいる。
戦えないし逃げられないし、極めて危険な状態でじっとしてるんだからたいしたもんだ。
それで、蛹の中はどうなってるかっていうと、ドロドロなんだってね。
幼虫のときに使ってた器官がそのまま進化するんじゃなくて、いっぺんチャラにして、そこから再構築していくらしい。
何しろ、そのメカニズムは解明されていない。
こっちの頭ん中も、いろんな考えが渦巻いていて、いわばドロドロの状態だ。
もう少しすると、それらの要素が再構築されて、パカッと割れて何かが飛翔するかも知れないし、蛹のまんまなのかも知れない。