2013-05-11 水紋 日記 雨の池を眺めていた。木々の緑がぬれている。雨音は心に静かだ。水面に落ちる雨粒が、たえず水紋を描いては消える。水紋って、真円なんだな。まったく歪んだところがない。雨粒が描いているのか、それとも池の水が描くのか。その無心の円は、先に生まれ後に生まれ、静かに交わり、どちらともなく消えてゆく。命とおんなじだな。ただ、そのくり返しを眺めている。水紋のゆがみのない円。おんなじ円が空にもある。満月は、無心にして円満の相だ。そんな円が描けたらいいな。そんな心でいられたら。