瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

心は、どこにあるんだろう。
心の臓(しんのぞう)って言葉があるくらいだから、心臓のある胸のあたり?
それとも、全身の機能をつかさどる脳のある頭のあたりかな?
「魚心あれば水心」って言葉があるね。
これは、「魚、こころあれば、水、こころあり」がもとの形で、「そっちにその気があるなら、こっちもその気でいきますよ」って意味だ。
魚や水にも、心があるのかも知れない。
ぼんやりして「うわのそら」の状態のことを、「心ここにあらず」なんて言うけど、心ってどっか行っちゃうこともあるんだね。
心はたぶん、どこにも存在しうるんだろう。
おにぎりをこしらえるとき、ふたつの掌のうちに心を込めることもできる。
あるいは、はるか遠くにいる誰かのもとへ、心を馳せることもできる。
心はひとつだけではないし、一つ所にとどまるでもない。
だから、心は自在にある。