来る年も来る年も 花は同じように咲く しかし 毎年毎年 人は同じではない
劉希夷(りゅうきい)って人の詩だ。
花は同じように咲くとは言うけど、その時々で、美しく見えたり淋しく見えたりする。
時の移ろいの中で、人は同じではないと言うけど、どれだけ変わったと言うんだろう。
一年たてば一年分、確実に死に近づくけど、本質的なところは、多分さほど変わらない。
変わりたくても変わらないし、変わりたくなくても変わってしまう。
花がどう咲いたかなんて、所詮、こっちに心の中の出来事なんでね。
いなくなれば、それまでのことよ。