瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

孫太郎虫

孫太郎虫(まごたろうむし)って、知ってる?
これは、渓流に住むヘビトンボの幼虫だ。
乾燥させ、疳の虫(かんのむし)の薬にする。
長野の伊那地方では、ざざむしの一種として、佃煮にして喰う。
孫太郎虫?ヘビトンボ?疳の虫?ざざむし?
どんな虫か、イメージできた?
ヘビトンボ」ってのは、カゲロウを大きくしたような虫で、大きな顎で噛みつくから、名前に「ヘビ」とついている。
その幼虫が「孫太郎虫」で、名前の由来は知らない。
「ざざむし」は、川の流れの「ざーざー」したところにいる虫で、カワゲラとかトビケラとかの幼虫の川虫の類のこと。
「疳の虫」ってのは、乳児の夜泣きやかんしゃくを起こす原因の虫だと、昔から信じられているが、多分そういう虫はこの世にいない。
そういう、この世にいない虫をやっつける虫が、孫太郎虫であります。