瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

朝の夢

4:25 トイレに起き、水を飲み、寒いベランダから月を見た。
気がつくと、どうやら神社に行くらしかった。
ゆるやかな山道を、そぞろに登る人にまぎれて歩いていると、誰か、背中を押すやつがいる。
よけようと早足になっても、ついて来るようで、また背中を押された。
立ち止まり振り返ると、古い絣の野良着を着た、背は低いがガッシリとした男だった。
男は、「連れてって下さい」と懐かしげに言う。
困っていると、「あなたは、鳥居の中に住んでるかただから、魚をとることはできないでしょう?私がとって参りますから」と言い、道をそれた。
やがて、何か抱えてきた男は、「鱈(たら)です」と言い、それをよこした。
持たされたのを見ると、それは2本の蕪(かぶ)だった。
妙な夢だ、鱈だったはずの蕪の茎の、黄緑色だけ鮮烈によみがえってくる。
あの男、こっちのことを、「鳥居の中に住んでるかた」と言ったが、一体何のことだろう?