瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

おでん

東京農大の学祭で、名物の大根を買ったので、おでんにした。
ちくわ、こんにゃく、昆布、白滝、ボール、牛すじ、タコ、はんぺん。今回の具は、これだけ。
京都にいた頃、関東煮(カントダキ)と言われて、最初、何のことだか分かんなかったが、要はおでんのことだ。
具が多少違うようで、牛すじ、タコ、ゆば、里芋なんかも入ってたな。
関東でスジって言うと、筋蒲鉾のことで、サメの軟骨入りの練り物だ。それから、はんぺんや、ちくわぶなんかも関東のものらしい。
どっちがいいってこともなく、うちじゃ、西と東が適当にまざってる。
ほかにも、土地土地で、いろんな味付けや具があるらしいが、考えてみれば、おでんの包容力ってすごいな。
留学生に、せっかくだから日本の味をと、おでんを食べさせたら、「形イロイロ、味イッショ」って言われたって話があるが、言われてみりゃ、そのとおりだ。
和風の和は、調和の和。まさに、おでんは和の真髄と言えるかもしれない。
みんなの心を和ませる、具沢山のおでんはまるで、夜中の満月みたいなもんだ。
メリハリが無くちゃ飽きるから、練り辛子の効くやつを、ちょいと添えてくれ。