瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

ゆたんぽ

湯湯婆と書いて、ゆたんぽと読む。
中国じゃあ、湯婆(タンポ)だけで「湯たんぽ」の意味らしいけど、日本語だと分かりにくいんで、そのうえに「湯」をつけて「湯タンポ」と呼んでいる。
うちのは、鉄で出来た亀みたいなやつで、洗濯板っぽいデコボコがついている。
台所では、ガスストーブを使っていて、上にいつもやヤカンをかけてある。
ほっといてもすぐ湯が沸くから、ジョウゴを使って湯たんぽに入れる。
厚手の布で作った巾着袋に、湯たんぽを入れて、あとは布団に仕込んでおくだけ。
女連中が使ってるんだけど、結構、朝まであったかいんだってね。
それも、じんわりくる暖かさらしい。子どもの寝顔見てたら分かる。
翌朝、ぬるくなった湯は、洗い物か何かに使ってるみたいだ。
熱源はお湯、そして、冷えたら水に戻る、ただそれだけ。単純で良いや。
湯たんぽは、使い捨てじゃないしね。鉄のなんか、めったに壊れないから。
こんな旧暦っぽい暮らしが、今は最先端のライフスタイルになりつつある。世の中、変われば変わるもんだ。
湯たんぽさん、ありがとう。