モツ

モツは、臓物（ぞうもつ）の略だ。
値段も安いし、栄養もあり、その上美味い。
ただ、足が早いから、新鮮なものがいい。
ここんとこ寒いんで、モツ煮込みを作った。
白モツを一度茹でてから、水にさらしたやつを、かつおだしで煮込む。酒とショウガの薄切りを多めに入れて、あとは、大根とコンニャクだな。
半分を味噌で煮込んで、半分はすまし仕立てにしてみた。沖縄の中身汁風だ。中身って言い方は露骨だが、味はいたって上品だ。
薬味のネギと七色とん辛子で喰ったら、身体が芯からあったまるのさ。
沢山仕込んだつもりが、出来上がりが少ないなと思ったら、途中、相当味見しちゃってた。
ところで最近、モツを買ってる人を結構見かける。
不況のせいもあるかもしれないが、ケチや節約って言うよりも、生命を頂くからには、あますところ無く使い切るって考え方がいいんだな。
あと、ホルモンって言い方もあるけど、あれは大阪弁で捨てるって意味の「放るもん」から来てるらしい。大阪人は、放るもんでも放らないんだから、たいしたもんだ。