瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

豆腐

豆腐には、木綿豆腐と絹ごしとある。
子どもの頃、うちは木綿豆腐しか出て来なかった。
少し遅いんだけど、19で絹ごしを知ってからは、ずっと絹ごしで、今はまた木綿だな。
木綿豆腐は、水分を抜くのに木綿の布を使うけど、絹ごしは絹を使わない。
濃い豆乳を、水分を抜かずにそのまま固まらせるから、絹でこしたようななめらかさに仕上がる。
それで、絹ごしって言う。
女房言葉で、豆腐のことを「お壁」って言うんだってね。
あと、「六弥太」って言い方もあって、これは源義経の家来の、岡部六弥太の「おかべ」から来ている。
「弥太一」ってのは、煮売酒屋で、六弥太(豆腐)で一合の酒を呑むってこと。
こっちは、たいがい弥太三ぐらいだな。
食べ方としては、やっぱり冷や奴か。
豆腐となめこの味噌汁もいい。
あと、湯豆腐で、煮すぎて「ス」が立っちゃったやつ、あれはあれで悪くない。
月面クレーターみたいなところに、ポン酢がたっぷりしみこんで、結構美味いんだな。