瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

福神漬

福神漬は明治生まれ。
上野の老舗漬物屋の15代目が開発した。
店が不忍池の弁天さんの近くなんで、福神に因んだ名なのか。
材料が、大根・なす・なた豆・蓮根・しいたけ・しそ・うりの七種類だから、七福神にあやかったのか。
今となっちゃあ分からない。
福神漬っていえば、カレーだな。
七福神の中に、インド出身の神様がいるからってわけでもないだろうけどね。
ところで、福神漬って商標登録をしなかった。
創始者の、世の中にひろまって欲しいっていう強い願いから。
お蔭様で、福神漬は何の権利にもしばられず、みんなに愛される漬物になった。
神様をしばる権利なんてないんでね。
知的所有権も大事だけど、何事もかかえこもうとすると争いになる。
一度手放してみたらって、福神漬が言ってるよ。