瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

昆布とろ

魯山人先生のおすすめ、昆布とろ。
上等のだしこぶを1.5cm巾に切って、それを小口からハサミで、出来るだけ細く沢山切っておく。
濃いめの鰹だしをとり、淡口醤油でしっかり味をつける。
刻んだ昆布をすり鉢に入れ、少しずつ鰹だしを注ぎながら、すりこ木で徹底的に擂る。
そのトロトロになったやつを、昆布を取り除いて、炊きたての飯にかけ、もみ海苔をちらして一気にかき込む。
こっちはケチだから、昆布もそのままかけて喰うけどね。
上等の一番だしの特別に濃いやつにアツアツの飯なんだから、美味いに決まってる。
だし昆布、鰹節、淡口醤油、飯。
単品だと脇役にしかなれないのに、四つ合わさると渋い主役に見事に化ける。
これこそ、和食の極みなんだな。