瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

自立

毎朝、出がけに、親子に行き会う。
70過ぎのお母さんと、40過ぎの知的障害のある息子。
こっちが、「おはようございます」と言うと、お母さんだけ、「おはようございます」と言う。
ある日、2人の姿がなく、歩いて行こうとすると、後ろから元気な「おはようございます」が聞こえてきた。
ふり返ると、あの息子が一人で歩いていた。
こっちが挨拶すると、東急線の駅の名を朗々とアナウンスしながら去って行った。
親は、いくつになっても子が心配で、手を出し口を出すんだろう。
でも、子は、親がいなけりゃいないで一人で何とかするもんだ。
子を自立させたいと思いながら、本当は、親が自立できてないこともある。
無責任に言うけど、一人の人間として精神的自立を考えたとき、親の存在が妨げになることって、結構あるかも知れないよ。