瞳堂の月下独酌―blog―

瞳堂主人のブログです

2012-01-01から1年間の記事一覧

無花果

無花果と書いて、いちじく。花が咲かないのに実がなるからってことなんだけど、実だと思われてる中にあるのが実は花なんだな。いちじくって呼び名は、“一熟”からきている。一ヶ月で熟するって意味で、その分いたむのも早いから、とっとと喰うことだ。タンパ…

キムチ鍋

暑さがしつこい。それで、キムチ鍋にした。いくら冷たいのを飲んだって、暑さをしのげるのは一時的なものなんでね。身体の外が暑いんだから、身体の中も熱くすれば、相対的に暑くなくなるって理論だ。すごく論理的だろ、こっちは頭がいいんでね。豚バラ肉、…

マツジュン

今日は、マツジュンだった。祭りの準備、略してマツジュン。祭りは来週なんだけど、祭壇とテントをこしらえておく。このあたりも高齢化が進んで、住む人間も減って、そのうえ若いもんがいなくなった。だから、祭りの準備っていっても、出てくるのは年寄りば…

UFO

最近、妙なものが空を飛んでいる。UFOだな。UFOは、Unidentified Flying Objectのことで、未確認飛行物体をいう。だから、空を飛ぶ正体不明なものは何でも、UFOってことになる。こっちが見たのは10日ぐらい前、明らかに飛行機とは違うものが光りな…

木更津

木更津は、初めてだ。品川からバスに乗って川崎に出て、アクアラインを通って行く。アクアラインも初めてだったんだけど、てっきり橋だと思ってたら、半分まではトンネルなんだね。それにしても、東京湾を車で横断できるんだからたいしたもんだ。木更津とい…

だんだん閉じていく感じだ。やっとのことで、夏が閉じて秋が開く。熱帯夜が続いてた頃は、一日中、毛穴が開きっぱなしだった。ここんところ、昼間はかなり暑くて毛穴が開いても、日が暮れれば涼しくなって、開いた毛穴も閉じていく。夏は、窓全開で寝てるけ…

トンボ

子どもの頃、トンボが空を群れ飛んでいたけど、今は見ない。幼虫のヤゴが住めるような水場が減ったからね。蜻蛉と書いて、「とんぼ」とか「あきつ」と読む。その昔、トンボを「秋津(あきつ)」と呼んでいた。古来、日本国のことを「秋津島(あきつしま)」…

陶陶酒

小学生の頃、養命酒を飲んでる友達がいた。うらやましかったね、うちは陶陶酒だったから。養命酒の方が甘くて美味しく感じた。子どもには、陶陶酒は少し辛い。うちは酒呑みの家系だから、陶陶酒で正解だったんだろう。今でも、時々、思い出したように飲むこ…

表参道

表参道って地名はない。地図を見ても、表参道一丁目なんてのはのってない。明治神宮の参道のことで、都道413号線のうち、神宮橋交差点から青山通りに至る部分のことをいう。地名で言うと、神宮前と北青山と南青山の一部ってことになる。参道からずいぶんと離…

目覚める

最近、よく目覚める。一、泡盛に目覚める25年ほど、合わないと思って蒸留酒は口にしなかった。ところが、あんまり暑いんで、沖縄気分で泡盛を呑んだら、あまりに美味くて驚いた。朝もスッキリ目覚めるしね。一、スイカに目覚める冷蔵庫がいっぱいで入んない…

墓参り

墓参りに行った。母の命日だったんでね。井戸の水を、桶に汲んで墓に向かう。布を水でぬらして墓をふくんだけど、石と思ったことは無い。頭、顔、腹、手、足と、風呂上りの赤ん坊を、タオルでふくようなつもりでやる。今日の花は、真っ赤な鶏頭の花と、紫の…

入れ墨

入れ墨のことを、彫り物、刺青(しせい)、文身(ぶんしん)なんて言うね。タトゥーなんて言うと、グッと軽いイメージになる。入れ墨はいやだけど、タトゥーならいい、なんて思ってるのもいるんだろう。結局、同じなんだけどね。もとは、魔よけだったり、個…

夕焼け

ここんところ毎日、夕焼けを見ている。日中の空は、きのうと今日とそう変わらないけど、夕焼けは日によって全くちがう。だんだん日が短くなるにつれ、夕焼けも郷愁をおびてくる。空の色は秋めいてきてるんだけど、全く暑さはおさまらない。今日みたいに35度…

昨日は、どうしても気持ちが上がってこなかった。勇気が出ず、悪い結果を想像してしまう。そんなこと言ってらんないからって、無理してぶち当たったところで、気持ちがのってないから、多分うまくはいかないだろう。とは言え、調子が悪い日でも同じ24時間、…

察知

そうしたいとは思ってないけど、けっこう察知するほうだ。昔から、よく事件事故に出くわして、110番や119番に通報したことも何回かある。これも、何かを察知してのことだろう。道歩いてても、よく有名人を見つける。一緒に歩いてても、全く気づかない人もい…

夏バテ

夏は暑い。暑いと食欲がなくなる。食べないからバテる。昔ながらの“夏バテ”は、こんな感じ。ところが、今のはちょっとちがう。夏は暑いから冷房をかける。室内が涼しいから、暑い外に出ると身体があわてる。うまく汗がかけず、体温調節が出来なくなる。自律…

紅しょうが

紅しょうがが好きでね。単品で喰うのが好きなわけじゃない。一番は、やっぱり焼きそば添えだな。それから、牛丼もいい。表面をおおい尽くすくらいに、のっけたいもんだ。あと、豚骨ラーメンね。紅しょうががないと、味がしまんない。シンプルなところでは、…

あんまり暑いんで、塩が出ちゃった。炎天下歩き回ってたら、汗かくどころか塩が出る。腕はジャリジャリするし、綿パンの汗ジミのへりが白く粉をふく。汗に塩が出るのが、良いのか悪いのか知らないけど、体内に塩が巡ってることは目に見えて分かる。海の潮も…

利き手

ペットボトルの水を、利き手で持って飲むのと、反対の手で持って飲むのとで味がちがう。利き手で持って飲む方が美味い。反対の手の方が少し不慣れな分、妙なところに力が入ったりして、味覚に集中できないからだろう。逆の言い方をすると、利き手で作業する…

冷房

震災と原発事故の影響で、節電意識が高まったのは去年だけで、今年はいつも通りって感じだ。照明を落としてるところは結構あるけど、冷房はガンガンかけている。冷房を効かすことが客へのサービスと思ってるのか、お店の人は長袖を着てまで頑張っている。冷…

コントラスト

ここんとこ、太陽がすごい。秋にむかって、空気が澄んできたせいもあって、空の透明度もすごい。そうなると、強烈な光がストレートに届くから、見るもの全てコントラストが強くなる。それは、ハワイに行った時の見え方に似ている。初めて行った時は、「これ…

残暑

夏至から2ヶ月たった。夏至は、昼間が一番長い日で、“夏が至る”って書くくらいだから、何となく暑いイメージだけど、とんでもない。残暑と言われる今時分が、実は一番暑い。年々きびしくなっている感じで、暑さがいつまでもいすわっている。このままだと、…

パレード

今日の銀座は、歩きにくかった。月曜の真っ昼間なのに、やたら人が多くってね。オリンピックのメダリスト達が、銀座でパレードをやるってのを忘れてた。めったにないことだから、熱気の渦中にいられたことは、いい経験だったのかも知れない。50万人集まった…

花は咲く

ちょっと妙な体験をした。『花は咲く』って曲があってね。これは、東日本大震災の復興チャリティーソングで、被災地にゆかりのある人が、リレー式に歌う映像をテレビでやってた。それを見てて、とっさに何が起こったのか分かんなかったんだけど、ある人が歌…

太陽がいっぱい

『太陽がいっぱい』を見た。何年ぶりだろうか。アラン・ドロンのあやうい存在感と、ニーノ・ロータのせつない曲が、やっぱりいい。それでも、それら全部ひっくるめて、監督ルネ・クレマンの世界観なんだから、すごいのはクレマンなんだろうね。原作は『The T…

麦茶

うちは、年間通して麦茶を飲む。夏は、みんなガブ飲みするから、一日に何リットル作るか知れない。麦茶は、日本で生まれた飲み物なんだってね。緑茶の伝来以前から飲まれてるらしい。作り方は、大麦や裸麦を焙煎するだけ。昔は、粒のまんまのを、やかんで煮…

コマーシャル

コマーシャルがいやで、テレビを消すことがある。面白くないのを通り越して、不快になるから。あざといんだな。ネタ切れってのもあるんだろうけど、何しろ誠実さがない。ただ、ガチャガチャしてるだけで、どんな商品やサービスを売りたいのかすら、わかんな…

関西

関西に行くと、笑わせないといけないような気になる。こっちがその気じゃなくっても、軽いジャブを打ってくるんでね。やられる前にやらないといけない。そこまで行かなくても、口数は多くなる。思ったこと何でも口にしとかないと、言い負けちゃうから。電車…

泡盛

暑い中を生き抜くには、暑いところに暮らす人々に学ぶのがいい。それで、泡盛を呑むことにした。日本酒は辛口といえども甘いから、暑い時はベタベタするんでね。30度のを呑んでるんだけど、これは、カクッと酔いがくる。そうなると、暑いも寒いもなくなるん…

君が代

国歌斉唱。卒業式やなんかで、『君が代』を歌うことを拒否する人がいる。考えあってのことなんだろうけどね。こっちは、考えってほどのものが無いんで、『君が代』は好きなほうなんだな。オリンピックで、『君が代』が歌えるのは、金メダルを取ったときだけ…